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一 飯盛山の桜花
鶴ヶ城趾の秋の草
会津平野に行く雲は
移り変れど若人の
理想は永遠に変らじな
二 難きを忍び易に就かず
試錬は神の恵みぞと
正しく強く朗らけく
生きなん道を辿りゆく
若き世代の誇りこそ
三 名も若松の学び舎に
科学を究め美を探り
高き文化の姿をば
岩にきざまん熱意もて
この世の華を咲かしめん
四 不易の望みそこにあり
磐梯の峯高らかに
猪苗代の湖澄むところ
会津高等学校の
歴史を創る我の幸
一 秋秀麗の野を踏みて
重き使命の営みに
向うや若き一ツ群
黒き瞳の輝きに
勝利の色のうつろいて
門出の曲に眉あがる
二 清気の流れ高うして
秋風肌に寒きとき
微笑み立る若武者の
一鼓一撃総べてみな
宇宙にこもる精霊の
ひらめき優る力かな
三 あゝ今仰ぐ飯盛の
朽ちぬ十九の石碑に
団結の名の宿るごと
質実剛健ゆるぎなき
鶴城頭の学び舎に
覇者常勝の名を挙げん
畑 敬之助 作詞
一 かの群小を凌駕して
美酒酌みし幾度か
古き伝統の学舎は
今一千の肩にあり
あゝ貫かん貫かん
栄ある誉吾等また
二 骨をつんざく磐梯の
烈風吹くや一年の
今隠忍の時を経て
若き強者起ちたるぞ
あゝ時到る時到る
臥薪の夢を忘れめや
三 陣鼓はなりて大旆は
高く舞いたりいざたゝん
若き愁いも何かせん
真紅の血潮燃ゆるまゝ
あゝ唯勝たん唯勝たん
いざ堂々と進めかし
四 見よ赫々の夕映に
わが会高は勝ちたるぞ
勝利の盃は我にあり
君の御名をばたゝえつゝ
あゝ歌いなん歌いなん
青春の血の涸るゝまで
強者等 強者等
強者 強者
君が功は その胸に 輝けり
今ぞ 今ぞ
出で立つわれ等は勝てり
勝利を告ぐる閧の声
天下の粋ぞと仰がれて
飯盛山の秋月高く
輝く選手のその功
フレー フレー
フレ フレ フレー
一 駒のいなゝき砲の音
幾世の夢となり果てゝ
風も声なき若松の
街の光の我が校舎
葦名蒲生の昔より
松も緑の色変へず
そびゆる城を仰ぎつゝ
学べば躍る心かな
二 高き理想を磐梯の
山の高根に比べつゝ
深き心を猪苗代
底なき海にたぐへなん
飯盛山にしづまれる
若き義人も出でて見よ
君と臣との大道を
世に示さんはただ我等