会津出身若人の洋々たる人生に向けて
在京会津高校同窓会として、昨年に続き会津出身の学生をはじめ若者達のこれからの洋々たる人生の役に立ちたいという思いを踏まえ、5月19日(土)、グランドヒル市ヶ谷芙蓉の間において、「第2回会津学生・若手社会人セミナー」を開催しました。セミナーは、学生9名(昨年12名)、若手社会人2名(同7名)、シニア社会人12名(同15名)の計23名(同34名)が参加し、大越会長の開会挨拶の後、講演会、懇談会、懇親会の三部で構成し、昨年同様に久住川順一氏(高39回)の司会で行いました。学生は会津高校卒業生だけでなく、今年も若松商業高校出身者の参加がありました。
講演のスタートは、地域創生ソリューション株式会社の代表取締役社長 佐藤学氏(高25回)が「想えば叶う、運命は変えられる!」と題し、ご自身の40年の企業人生活の中から培われた思いを、御巣鷹山事故での辛い経験や、中村天風氏の著書や稲盛和夫氏との出会い、中国・明時代の『陰しつ録』:袁了凡の格言を交えてお話いただく、熱いスピーチで始まりました。
次の講演者は、㈱Eyes,JAPAN チーフカオスオフィサーとなんとも不思議な肩書を持つ山寺純氏(高39回)で、「Competing on the Edge(辺境で生きる)」と題し、ITの分野を主とし世界を相手に企業してきたご自身の型破りな社会人としての生き方や会社経営者としてスタートアップの考え方、さらには、今後のAIによる社会変化について職業選択のヒントとなるように若者たちに伝えてくれました。
そして、最後の講演者は会津富士通セミコンダクター株式会社総務部長の渡部充氏(高40回)で、「人事から見た就活へのアドバイス」として、これまでの人事部門でのご自身の採用経験を基に面接官の視点など、皆が聞きたくなるような話を沢山交えながら会社説明会の活用の仕方など、就職活動全般についてのアドバイスを後輩たちに親身に話してしてくれました。
講演の後は3グループに分れて懇談会を行い、棚木和人氏(高39回)、事務局2名の進行役のもと、学生の質問や悩みなどを聞きながら自身の経験に照らしアドバスする形で懇談しました。今年は、グループ懇談会にも十分な時間が取れるように進行を工夫したので、若者が先輩達のアドバイスに耳を傾けながら自身の将来について相談している様子が見て取れました。
セミナーは事務局 平山代表(高19回)の閉会の挨拶で閉会しましたが、それでも話は尽きず、場所を同窓会事務所に移して、皆が期待していた事務局の佐々木女史の用意した手料理と会津の酒を堪能しながら広範多岐にわたる話題で盛り上がり世代の交流を深めました。それでも話はやまず、ほとんどの人が場所を隣の居酒屋に移してさらなる懇親を深め、それでも足らない人は、今年は世代混合カラオケ大会に至りようやく終演となりました。
後日、参加した学生や若手社会人に感想についてアンケートしたところ、講演や懇談会については、「様々な立場の方々から、人生経験に基づいた様々なお話をお聞きすることができよかった。」、「第一線で働いてらっしゃる人の話を聞けてとても良かっです。」と概ね好意的な感想をもらいました。今後の参考とする上での意見として紹介すると、「女性として話を聞くと、女性としての人生×キャリアとしての視点も必要ではないか。」などこれからの事務局は女性の視点も交えた運営が必要だと実感しました。
今回は、開催時期を就職活動が開始される直前の5月として、昨年を上回る多数の社会人が参加してくれることを期待して企画しましたが、学生へのアクセスが直接出来ないことと、近年の就職における売り手市場も相まって、昨年を切る参加者となってしまいました。このことは事務局として大変残念であり、今後のあり方を議論すべきと事務局 平山代表(高19回)もセミナーの閉会の挨拶で述べられていました。本セミナー幹事一同、今後とも役に立つセミナーを目指し、一度評価し、内容や運営に磨きをかけていきたいと心を新たにしております。
平山 信次(高19回) 小野 彰(高19回)
目黒 公郎(高33回) 久住川順一(高39回)
永井宏志郎(高61回)